こんにちは、夜のお仕事の紹介屋さん水嶋です。
皆さんに質問があります。
夜職をやる上で最も大切なことって聞かれたら、なんて答えますか?
1番多そうなのがお金という答えでしょう。
あるいは勤怠と答える人もいれば、日記が大事、SNSが大事、接客が大事と答える人もいるかと思います。
ちなみにこれは正解というのはありません。
自分はこれが大事だって思うものが答えになるからです。
じゃあぼくは夜職をやる上で大事なものって何かと答えたらなんて答えるか。
それは、気持ちです。
夜職をやる上でというか、僕は人生で最も大事なものって何かと聞かれたら
同じく気持ちだと答えると思います。
気持ちというのは、心と置き換えることもできます。
ようは
心を込めているかどうか
これに尽きると思っています。
なぜ心を込めるのが大事なのか。
それは、心を1番多く扱えるのが人だと思うからです。
動物ももちろん感情がありますが、より繊細で複雑な心を人の方が持っているのではないかと思います。
少なくとも、言葉や表情、そして目には見えないオーラや雰囲気など、人というのはその人の心を映し出すものが他の動物より多くあります。
つまり、心を持って何かをする、それが人なのです。
ぼくは、1番最初の夜職がメンキャバというものでした。
今はないですが、昔はホストのキャバクラバージョンのようなものがあって、そこで少し働いていたことがあります。
そのときにふと社長に聞いたことがありました。
「この仕事で1番重要なことってなんですか?」
当時は、どうしたら人気になれるのかという意味で聞きました。
なので、接客の方法だったり、どういう連絡をするのがいいのかなどを聞けるかと思って
そのように質問をしました。
メンキャバの社長はこのように僕に言いました。
「みっくん!!(僕の呼ばれてた名前)それはね、気持ちだよ!気持ちが1番この仕事において大事なんだ!!」
もう12年くらい前のことなので、詳しくどんな会話をしたか覚えてないのですが
この言葉だけ、僕は12年経った今でも覚えています。
当時は、思いのほか抽象的なことを言われたので、ポカーンとしていたと思います。
でも、今となってはあのときのメンキャバの社長の言葉は真理を言ってくれていたのだと感じています。
今の時代に失われているものって一言で何かと言えば、この気持ちです。
携帯もものすごく便利になって、なんでも携帯があれば情報にアクセスできて、なんでも買えてしまう。
そして、連絡のやり取りもラインだったり、SNSなどで簡単に繋がることができる。
ちなみに、気持ちというのは他の言葉で置き換えたら、ぼくは「手間」と言い換えることができると思っています。
気持ちを込めるというのは、手間をかけることと同じだということです。
例えば、人にご飯を振る舞うとしたら、気持ちがこもった料理ってどんなのを思い浮かべるでしょう。
おそらく、一つ一つ手料理でその人が喜ぶような顔を思い浮かべながら、真剣に作った料理を思い浮かべるかと思います。
じゃあ、特に気持ちのこもっていない料理って何かと言ったら
おそらく、レトルト食品のような、レンジでチンしたご飯とかを思い浮かべるのではないでしょうか。
レトルトがダメっていう訳ではないですよ。
実際今のレトルト食品は驚くほど美味しくなりました。
ぼくがここで伝えたいのは、気持ちを込めるというのは手間がかかっているということ、気持ちがこもっていないものとは楽なもの、ボタンひとつでピッと押しただけで簡単にできあがってしまう。
心を込めるとは反対のものが楽であるということです。
今はどんどん楽な時代へ楽な時代へと変わっていっています。
それはそれで大変便利な時代で、一見過ごしやすいのですが
人の心はどんどん虚しくなっていっているように思います。
なんでなんだろう、、って考えたときに
そこに失われていったものがあるからだと思います。
何が失われたかと言ったらそう
気持ちであり、手間です。
これは物だけではなく、人間関係においても
失われていってしまっている。
だからこんなにも病む人が多いのだと思います。
人間関係って実際めんどくさいんですよ。
だって、同じ考え方、同じ価値観を持った人間なんていないからです。
僕は弟がいますが、同じ親の元で育ったのに全然考え方も価値観も違います。
同じ親で育ってこんなに違うのだから、外で出会う人が自分と同じな訳がありません。
違うので、それを受け入れながら関わっていかないと成り立たないわけです。
でも今ってよくこういうことが言われています。
「こういう人とは離れろ!」
「こういう人はすぐ切るべきだ!」
YouTubeでは「こういう人間とは関わるな!」みたいな内容が何百万回再生されています。
それは、そういう人間と関わらない方が楽だから。傷つかないから。
そういう根底からきていると思います。
少しその人の嫌なところを見つけると
「あいつはああいうやつだから」
と線を引いてしまうようなところがあるのだと思います。
一言で言ったら、冷たくなっているのが今の人間関係なのです。
冷凍食品のように、冷たくて固い。
そんな感じなのではないかと思います。
人が安心したり、心地良いと感じるのは、あたたかさです。
人間関係であたたかいというのはどういったものをいうのでしょう。
それは溶け合っている状態だと思います。
違う考え方、違う価値観を持った人たちが溶け合う。
そういった状態になったときに、あたたかさが生まれるのだと思います。
おむすびってありますよね。
あれはご飯と塩という全くの別物を手で握る料理です。
ご飯の上に、塩をかけても美味しくならないのに、おむすびになった瞬間美味しくなる。
つまり、全く違うものが互いに溶け合って、一つになる。
そうなった時に何かしらの化学反応が起き、あたたかさが生まれてくる。
そういう方式がこの世の中には、存在しているように思えます。
人はあたたかいところが好きです。
人は今、あたたかいところを求めているのだと思います。
夜職というのは、僕はあたたかさを提供する場所だと思います。
綺麗事が嫌いな人には申し訳ないんですが、ぼくはそう思っています。
僕はあんまり、夜職だからとか昼職だからとかそういった分けることはしたくないのですが
僕のお仕事は夜のお仕事の紹介業なので、夜職で大事なことと言ったら
それだと思うんですね。
夜職にお金を使う人のイメージって皆さんどう思いますか?
なんか虚しい人っていうイメージがありますよね。
お金持ちかもしれないけど、キャバクラに通っている人はなんか虚しそう、、
風俗に通っている人は、奥さんと上手くいっていないのかなんか虚しそう、、
それは
「お金を払っているからこそ成り立つ関係だからなんか虚しい」
というものが根底にあるからそう感じるのかもしれません。
夜職はそういった虚しさを実際に抱えています。
お客さんも、そして女の子も。
そんな虚しさを抱える宿命があるお仕事だからこそ、その限られた時間の中で気持ちを込める。
そこに夜職のほんとうの価値があるんじゃないかと思います。
そしてそれはすごく日本的で優美なものだなって感じます。
日本の花で代表的なものと言えば、桜です。
桜は今年も咲いたと思ったら、1週間もしないうちに見頃を終えてしまいます。
そこには切なさ、儚さ、そして虚しさを見出します。
でもだからこそ美しいと感じます。
きっと桜がずっと1年中咲いていたら、ここまで美しいとはならなかったでしょう。
そんな限られた時間で本気で咲いて本気で散る。
それを見て
「あぁ、今年も綺麗だったね、、」
となるんだと思います。
夜職をどうせやるなら
切なさ、儚さ、虚しさとは切っても切れないような業界にどうせ足を踏み入れたのなら
一度しかない人生で
一度しかない若さを
せっかく夜職に使うと決めたのならば
本気で咲いて本気で散りませんか?
本気で気持ち込めて、刹那的な出会いを楽しみませんか?
自分さえ良ければいいと言うこの世の中で
思いきり人と溶け合ってみませんか?
それはとても手間がかかり、めんどくさい道を行くことでもあるかもしれません。
だけど、それが夜職をやって良かったと心から思える唯一の道なのではないかと思います。
お金なんて、ほとんど貯まりません。
先に言っておきます。
どうせ使ってしまいますから。
でも、気持ちはなくならないんです。
手間暇かけて紡いでいった気持ちは自分の心の中にあります。
そしてその心は永遠です。
きっと自分のこれからの人生で、自分を大きく支えてくれる強い味方になってくれることでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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