こんにちは、夜のお仕事の紹介屋さん水嶋です。
今回のテーマは
夜職はメンタルが9割 夜職のメンタル克服術
というお話しです。
具体的にどういった内容かと言うと
夜職と躁鬱との向き合い方について
お話ししていこうと思います。
夜職をやっているとメンタルのことがよく取り上げられます。
このメンタルのことって、具体的に何のことかと言ったら、9割がこの躁鬱のことを指します。
躁鬱とは簡単に言うと、時期によって気分のムラが激しいということです。
躁とは、気分がハイになること
鬱とは、気分がダウンすること
心の状態が一番良いのは、その中間のニュートラルな状態です。
ニュートラルな状態でいられるからこそ、結果が出ても謙虚でいる姿勢を保つことができ、結果が出なくても落ち込み過ぎず、結果が出るまで挑戦を繰り返し、そして待つことができるのです。
でも、なかなか夜職をやっているとそうはいかないこともまた事実です。
なぜなら夜職は数字と結果の世界。
しかも商品は他でもない自分自身。
特に夜職は、人間の裏の部分、性欲、強欲、支配欲、妬み、嫉み、嫉妬、そういった諸々の人間の普段表に見せていない、負の感情が露わになる場所でもあります。
それはお客さんの中に見ることはもちろん、自分の中にも同じものを見るのです。
そういった普段は奥の方に隠れている悪魔が姿を現す。
夜職はそういった丸裸な自分自身と対面することになります。
だからこそ、時にはその悪魔に支配されてしまい、自分自身が闇堕ちすることもあれば、時には自分の中の天使が顔を出すこともあります。
天使とは、自分自身が本当に持っていた根明な部分です。
人は皆、根明で生まれてくるものなのです。
生まれたばかりの赤ちゃんを見るとそれがわかります。
ですが、親との関係、生きている中での人間関係の中で、だんだんと自分の中に闇というものが作られ、それがそのうち悪魔となって自分自身を苦しめることがあるのです。
そういった意味では、今の世の中、みんな多かれ少なかれ躁鬱の状態というのはあると思います。
夜職だと、そういったのが顕著に出やすい、もしくはそういった要素が強い人間が集まりやすいというだけなのです。
なので、最初に言っておくと、躁鬱がマシになってくることはあっても、完全に無くなることはあまりないと思います。
それはぼくが今までの担当の女の子を見てきてそう思うからです。
ですが、その躁鬱の状態とうまく付き合い、なるべくニュートラルに自分を保つための考え方をお伝えすることは可能です。
そもそもそういう負の感情というのは、悪いものではないです。
たくさん子供の頃土遊びをして、微生物と触れ合うことで免疫力が高まるように、マイナスなものというのは自分を強くします。
そして人を強くすることもできるのです。
人を強くすることができる人は、弱さを知っている人間です。
その弱さを知っているからこそ、その弱さを乗り越えることだったり、さらには乗り越えてそれを力にすることを人に伝えられるのではないでしょうか。
だからこそ、自分のためにも、そしてゆくゆくは周りの人のためにも
自分の弱さと向き合い続けることは意味のあることです。
今回はそんな自分の弱さと向き合いながらもそれを乗り越えていく考え方を、夜職の女の子向けに、自分の担当している女の子の例を交えてリアルにお伝えしていきます。
それでは話していきます。
お店選びで9割決まる
まず、夜職をやるということは、どこかのお店に属して働くということです。
結論から言うと、このお店選びというのが非常に鍵になってきます。
なぜならここが基盤となってくるからです。
帰る家があることで、安心して日々を過ごすことができるように、人はどこかに所属をすることで安心感ややすらぎを得ることができます。
なので、このお店が自分の中でしっかり決まっているということが大事です。
しっかり決まっているというのは
「ここで自分は稼いでいくぞ」
と目標意識を持って働けるお店があるということです。
でも
「躁鬱があると躁のときは頑張れても、鬱のときは頑張れません、、」
このように、不安がある方というのはすごく多いのではないでしょうか。
実際にぼくの担当している子に、まーちゃんという女の子がいます。
彼女は10代の若さで、ぼくに会うまで20店舗以上を転々としていたそうです。
それはいつも同じパターンでお店を辞めていました。
躁状態の時に
「よし、今度こそは新しいお店で頑張るぞ!」
と意気込むのですが
鬱状態が発動した時に
「もうやーめた!」
このように全部を投げ出したくなってしまうのだそうです。
そういう衝動のようなものが自然と起こってくるのでしょう。
それで20店舗以上もお店の面接を受けては転々とするのを繰り返していたのですが、僕のことを前からYouTubeで見つけてくれていて、ある日これではダメだと思い、思い切って相談に来てくれたのです。
融通のきくお店を選ぶことがまずは大切
ぼくは彼女に歩合制のセクキャバを提案しました。
理由は、まだ若くて男性経験がないということと、歩合制のお店なら融通が効きやすいからです。
男性経験がお客さんになったら、それが新しくトラウマを作るかもしれません。
男性には処女を奪いたいと考えている人も多いので、無理やりレイプみたいな感じでやられたりしたら、それが彼女のメンタルの状態を悪化することに繋がりかねないです。
セクキャバなら、お店の中に店員さんもいるので、何かあってもすぐに店員さんが駆けつけてくれる安心な環境ですし、そもそもセクキャバには下を使うサービスはありません。
そして1番のポイントは、歩合制のセクキャバということです。
セクキャバには時給制と歩合制のお店の2種類があります。
時給制のお店だと、基本的には週どれくらい出勤してくださいというノルマみたいな感じのものがあります。
それだと、躁状態のときは頑張れても、鬱状態のときは彼女が安定して出勤ができなくなり、その結果気まづくなってしまい、フェードアウトしてしまうことは容易に想像がつきました。
なので、自由出勤で働くことができるメリットのある歩合制のお店を提案しました。
お店の人に弱みを事前に伝えておく
夜職のお店の人というのは、夜職の女の子がメンタル的に不安定だということを理解している人がほとんどです。
ここで大事なポイントがあります。
それは
お店の人にメンタルが不安定であることを理解してもらいながらも、信用をしてもらう
これが大事なのです。
ここがすごく本当に大事なポイントで、特に夜職というのは経営陣が男です。
男というのは、信頼をもとに人を差別します。
差別というと聞こえは悪いですが、人によって対応を変えるというのは当たり前にみんながやっていることですよね。
なので、メンタルが不安定ながらも、お店の人に信用してもらうことが大事なのです。
どうしたらそれができるか。
それはまず、お店の人に自分のメンタルの状態をしっかりと伝えるということです。
ぼくはまーちゃんが面接する際に、お店の人に電話で、彼女がかなりメンタル面が不安定であることを伝えました。
でも彼女にはそれに勝る、素直さ、愛嬌、そして笑顔がとても可愛いという面があったので、続けていればお客さんが必ずつくようになるということ、ぼくもサポートをするので、お店にもたくさん迷惑をかけてしまうと思うが、彼女も自分と必死に戦っているので、なんとか大目に見てほしいということを伝えました。
お店はありがたくも了承してくれました。
そして彼女は無事お店に合格し、自分の基盤を得ることができたのです。
躁鬱は受け入れながら乗り越える
お店に無事合格した彼女ですが、その後何度も躁鬱に悩まされることになります。
なんなら最初の体入日から休んでしまいます。
なんとかその後出勤をし、出勤が安定したかと思えば、また不安定になってお店に行かなくなるの繰り返しでした。
また彼女はもともと自分の顔も大嫌いとのことで、韓国に整形をしに行ったりもしていました。
夜職をやると、自分の見た目への執着もどんどん強くなってしまい、貯めてきたお金をそっちに使うことが多くなっていきました。
時には整形を失敗しては落ち込み、お店を長くお休みすることもありました。
鬱状態のときは当欠も激しく、ぼくがライン上でサポートしてなんとかお店の前まで行くことはできても
お店のドアの前で泣き崩れてしまい、そのまま家に帰ってしまった、、
そんなこともありました。
がんばりたいけど、がんばれない、そんな自分が嫌だ。
彼女はそんな自分と戦っていました。
お店も
「思っていた以上に不安定な子ですね、、」
と苦笑い。
それでもなんとか見捨てずにいてくれました。
ぼくは彼女に常に伝えていたことがあります。
「まーちゃんは自分のことを信じられないかもしれないけども、ぼくはまーちゃんのことを信じているよ。
少なくとも、ぼくがまーちゃんのことを裏切ることは絶対にないから心配しないでね。」
これを常に伝えていました。
なんでかと言うと、人は1人でも信用してくれている人がいることで頑張れたりするからです。
お店にも彼女の状態をその都度報告して、理解してもらえるようにしました。
そんな感じにも関わらず、彼女は
「もう限界です。新しいお店はありますか?」
と連絡してきたりもしました、
それも何度も。
嫌になると、全てを0にしたいという衝動なのでしょう。
ぼくはそれを断ることもありました。
「お店がこれだけ理解してくれているのだから、そこで頑張るのが筋というものでしょ。」
このようにビシッと言ったこともあります。
すると、分かりましたとなってその後お店に出勤してくれるのですが
それでもその後何度もしつこく新しいお店を求めてきたので、それだったらこういうお店も一応あるよと伝えることもありました。
このように柔軟に対応をしないと
「自分の意見をこの人に言ってもどうせ聞いてもらえない」
このような感じで思われ、本音を打ち明けてくれなくなる関係になってしまうことも予想したからです。
このように、彼女の不安定な気持ちにうまくバランスを取りながら寄り添うことを意識しました。
周りに助けてもらいながらも、自分ができるギブをしていく
そんなまーちゃんなのですが、そういったメンタルの不安定と戦いながらも、なんとかお店を続けて1年が経ちました。
他のお店に面接に行くこともあったのですが、結局は今も同じお店で頑張ってくれています。
20店舗以上もお店を転々としていた子が、1つの店舗で1年も頑張れるというのはものすごい成長です。
そして彼女はいつの間にかお客さんもたくさんつくようになっていました。
セクキャバなのに、1日7万円以上稼いだ日もあったそうです。
彼女の日記には昨日もシャンパンが空いた瓶の写メが載っていました。
そして彼女は先日20歳の成人を迎えました。
その際にこのような嬉しいラインをぼくに送ってくれました。
とても嬉しい出来事でした。
人って変われるんだなということを、また女の子に教えてもらえたからです。
もちろん、今後もおそらく不安定な気分が彼女をおそってくることもあるでしょう。
でも、自分が頑張れるときにお店に出勤して、自分ができることをすればいいのです。
それがお店へのギブになっていきます。
お客さんを自分のペースでいいから作っていき、そのお客さんが自分を通して楽しんでくれて、その分のお金を女の子に落としてくれる。
それがお店へのギブです。
お店と関わっていてわかるのですが、このようにお店にギブをしてくれる子が1人でもいると、お店は本当に助かるものです。
1人の女の子の頑張りが、お店の赤字を救うこともあります。
そしてお店にギブをするというのは、ある程度の時間が必要です。
最初から売れるなんて、不可能ですよね。
だからこそ、ある程度長く頑張れる場所というのが大事になってきますし、そのためにも女の子を見守ってくれるお店に身を置くことも大事なのです。
そういうお店だったら、何か不安定な時期に入って止まってしまったとしても、また歩き続けることができますよね。
そうやって、自分の躁鬱と共存しながらも、がんばれる時にがんばってお店にギブをしていく。
それが躁鬱とうまく付き合うコツであり、乗り越えていく唯一のコツだと思います。
心はそうやって傷つきながら成長をしていくものだと思いますし、その成長に伴って、だんだんと躁鬱の状態も落ち着いてくると思います。
そう考えると、躁鬱は自分自身と向き合い、それを乗り越えていくための修行のためにあるように思えます。
修行というのは、辛い道を歩む道のことです。
でも、なぜその道をあえて歩むのかと言うと、その辛さ、苦しさを乗り越えた人にしかわからない境地があるからです。
その境地とは、本当の意味での幸せであり、安らぎです。
「もう死んでしまいたい。」
という強烈なマイナスのエネルギーがあるからこそ
「生きることって美しいんだな、、」
そうやって強く思える境地に行けるんだと思います。
躁鬱を持っている人は、このような境地に行ける切符を実は手にしているとも言えます。
その境地に行くためにも、自分ががんばれる時にギブをする姿勢、そして、辛い時は辛いと正直に言うことで、周りに見守ってもらう、時にサポートしてもらう。
そのような人との支え合いの中で生きていくことが、自分をやがて強くしていくことと思います。
1人で抱えて逃げる道から、孤独と向き合いながらも、人との中で支え合う道に。
これを読んでいる方もそういう道に行ってほしいなと願います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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