夜のお仕事と親孝行

こんにちは、夜のお仕事の紹介屋さん水嶋です。

今回は一問一答に答えていきます。

テーマは

夜のお仕事と親孝行

です。

質問者さんは優しいお方ですね。

親孝行、、

ぼくも夜のお仕事をやっていて、親孝行ってなんなんだろうと考えたことがあります。

夜職をやっていると

「せっかく親は学費とかその他諸々お金をかけて私を育ててくれたのに、こんなことやってていいのかな、、」

って思う人もいるんじゃないかなって思います。

ぼくもそのようなことを夜職を始めた時は考えていました。

目次

親孝行は親を寂しくさせないこと

ぼくが夜職を始めたての頃のお話しをさせてください。

当時23歳、新宿歌舞伎町でホストのお仕事をしてました。

全然売れなくて、席にほとんど着かせてもらえなかったんですね。

ポンコツだったぼくは、注文されたカロリ(缶酎ハイ)を運んだり(今ではスラットらしい)ビールを運んだり、あとはぼくが働いていたお店は裏に厨房があって、そこに料理人がいて、その料理人が作ってくれた料理を運んだり。

そんな雑用のようなことばっかりしていました。

「せっかくお金を稼ぎたくて、自分自身が生まれ変わりたくてこの業界に飛び込んできたのになんだかな、、」

そんな自分は完全に虚無ってました。

「おーい持っていけー!!」

ぼくがそうやって上の空になっていると、料理長がぼくに大声で呼びかけました。

とても美味しそうなご飯でした。

ぼくはその出された料理を女の子と先輩ホストのところへ運んでいきます。

それと引き換えに、飲み干された何缶もの空き缶をおぼんの上にのせて、また厨房の方に戻りました。

その時ぼくは料理長にふとこう聞いたのです。

「親孝行ってなんなんですかね、、」

親のことをその時考えてもいなかったのに、ふと口にしていました。

するといつもは冗談ばっかり言っていた料理長が、珍しく真剣な顔をして考えてくれて

30秒くらい経ってから、ぼくにこのように言いました。

「寂しい思いをさせないことじゃねーかなぁ、、寂しいっていうのはやっぱり嫌だもんなぁ、、、」

それを言ったときの料理長の寂しそうな顔、今でも覚えています。

「そうか、、寂しい思いをさせてしまってはダメなんだ、、」

ぼくはその時からそう思い、特に何もできるわけではないけど、親のことを定期的に気にかけるようになっていきました。

今思う親孝行について

親のことを気にかけることは大切だと今も思います。

親は大抵、子供よりも先に死んでしまいますし、足腰悪くなって体が不自由になったら、誰が面倒見るのかと言ったら子供の役割なのではと思うのです。

親は思っている以上に年老いていくもの。

ただ、親のことを気にかけすぎて、自分の行動を遠慮するのはどうなのかなと思います。

特に10代20代の女の子と面談をしていると、親のことがいつも頭の中にいる子、とても多いです。

おそらくその子の母親が、自分の子どもは幸せに歩んでほしい、嫌な思いをさせたくないと思いすぎるがあまりに、子どもを監視しすぎたのでしょう。

そういった過干渉の中で育った子どもは、常に自分の中に母親の目があるのです。

そうなると、例えば夜のお仕事をして稼ぎたいと思ったとしても

「母親にそのことがバレて怒られたらどうしよう、、」

「母親がそのことを知ったら悲しむような気がしてならない、、」

「母親が悲しい顔をするのだけは、見たくない、、」

そのような不安が頭をよぎります。

そうなると、せっかくその子にポテンシャルがあったとしても、その力を十分に発揮ができないまま終わってしまうこともあるのです。

中にはせっかく稼いだお金を家族のためにほとんど使ってしまう子もいます。

夜のお仕事で稼いだお金は汚いお金だから、本来いけないことで稼いでいるお金だからと言って、その分親に恩返ししようという考えからそうしている人もいると思います。

人が稼いだお金なので口出しすることはありませんが、そういう話しを聞くと胸が痛みます。

ぼくはなんの本だったか忘れてしまったのですが、ある母親が言った言葉で、こういう言葉があったことを覚えています。

「親孝行はあなたが生まれてきてくれた時点で終わっているのよ。だから親孝行なんて余計なことは考えないで、自分の人生を精一杯生きて行きなさい。」

これを読んだときに、なんて慈悲深い母なんだろうと思いました。

でも、本当にそうなのではないかと思います。

母が子どもを産むときの姿をぼくは見たことがありませんが、子どもを出産したときの母親の顔というのは誰もが思い浮かべることのできる顔なのではないでしょうか。

それはただただ産まれてきてくれたことを祝福している。

そんな美しい顔です。

本来母親というのは、産まれてきてくれた子供のことを無条件に愛する慈悲を誰もが持っているのです。

先ほどの言葉は、それを信じるのに十分な言葉なのではないでしょうか。

産んでくれた母親への感謝を忘れずに、精一杯自分の人生を生きる

それがぼくが今思う親孝行です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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